PC−486SE
改造情報


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★  PCの改造はあくまでも個人の責任で行なうものとし、このページの内容 ★
★ にしたがって行われた改造で発生した損害等については、私はいっさい責任 ★
★ を負いません。                            ★
★  あくまでも、それなりの知識や技術を持った人が行なって、うまくいった ★
★ 例であるとお考えください。                      ★
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CPU換装
クロックアップ
ジャンパ設定
冷却
DOS画面の高速化


CPU換装


 ODP以外のCPUをODPソケットに刺す場合はJ1〜J3を2側にするだけで オッケーです。iDX4,AMDやCyrixの5x86も電圧変換下駄を使うこと により利用することが出来ますが、本来の性能を引き出すにはハードorソフト的 にライトバック動作を制御・監視する必要があります。
 また、SRにおいてはCx5X86(PK586x3)が動作しない、安定しない マシンが存在するので注意が必要です。


クロックアップ


 クロックアップですが、基板上のSG531YH(SEは50.0000MHz, SRは66.6666MHzと書かれている)をお好みの物に交換することで行えま す。ジャンパ設定の違いによる動作クロックの違いをまとめるとこの様になります。 ただし、これはあくまでも一例であり、外部40MHz動作可能なCPUに交換して も35MHzまでしか動作出来ないSRも存在することをつけ加えておきます。

ジャンパ設定SESE(J4 ショート,J11 2側)SR
動作クロック(MHz)〜30〜30〜40

ジャンパ設定



SE/SR両機の出荷時のジャンパ設定やその機能について示します。
ジャンパをSR側に変更するとメモリウェイトが増えるので同一クロックで
比べると性能が低下します。トータル性能で30MHz化したSEを越えるためには
40MHz以上で動作させる必要がありますのでそれなりの覚悟が必要です。

      ジャンパ#:  1  2  3  4  5  6  7  8  9 10 11 12 13 14 15 16
     設定 SE :  1  1  1  o  o  o  o  2  o  o  1  1  1  1  1  1
     設定 SR :  1  1  1  s  o  o  s  1  s  s  2  1  1  2  2  2
      (1:設定1側、2:設定2側、o:open、s:short)

 注)J14,15,16が存在しないロットもある

 各ジャンパの機能に関しては次の3点のみ解明されています
  a) J1を2側にすることで486SXが機能停止する。こうすることでODP
    ソケットにDX2やCx5x86等のCPUが刺せるようになる。
  b) J9が本体メモリ容量の設定に関係している。
  c) SE設定においてJ4ショート ,J11 2側にする事でDX2以上のCPU
    装着時の高速化が出来る。CPUBENCHが約15%向上。



冷却


メインボード(53KB)


メモリウェイトが多いとはいえ43MHzという動作クロックは強烈で、あらゆる 部品が尋常でない発熱をします。しかしSEの内部はほとんど隙間がなく、大型の ヒートシンクを取り付けることができません。また、主要部品がCバス直下にある ために空気の循環効率も最悪です。

そこで苦肉の策として高さ7mm程度のヒートシンクを486SXを除く主要ASIC に張り付けます。さらに、これだけでは冷えないので、空気を効率よくCバス直下から 吸い出せるよう、電源を外に追い出してしまいます。 (写真は電源内蔵状態です)


486SE内部全景


DOS画面の高速化


ディスプレイ周波数切り替えSW

異常なクロックアップを行って、最後に足を引っ張ったのがやはりDOS画面 の描画の遅さです。そこでDOS画面を高速化してみました。弊害として VSYNCを利用するゲームが操作不能なほど速くなってしまう、ディスプレイの 走査周波数が高くなってしまうという問題があります。そこで、いつでも戻せるように データセレクタ(74157)を使ってオリジナルクロックと追加クロックの切り替えが可能に してあります。(メインボード写真右上)

高速化するために取り外すパーツは写真右上の小基板付近にある2つのクロックモジュールの42.105MHzの方です。VRAMが化けない程度に高速化してみましょう。

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